今日もそこにある東雲の空
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2025年7月29日、午前4時。北アルプスの水晶小屋(標高約2,900m)近くの稜線で、ひとり夜明けを待っていました。風が冷たい。腰を下ろした岩も冷たい。見えるのは、手の届かない星だけです。早く明けてほしい。身体はそれを願っていました。
やがて、空が白みはじめます。黒かった空が紺に、紫に、そして黄色へ。雲の縁がオレンジに輝き、稜線にかかる雲の隙間から、光が幾筋にも差し込んできます。谷の底に沈んでいた湿気は、青白く霞んでいく。低い雲は少しずつ軽くなって、斜面をゆったりと這い上がってくる。
目が離せませんでした。全部見ていたい。微細な変化やグラデーションも、すべて記録したいけど、広大な空間から断片を拾い集めるのが精いっぱいでした。雲も光も色も、繊細に交錯しあいながら移ろっていくのだから。
描いたのは、そのなかの一瞬です。暗い緑から濃紺へ沈んでいく山肌。霧にかすむ遠くのブルーグレー。空の紫と黄と橙。一つの場所に、いくつもの色が混じり合って、定まらない。写真には写らなかった色です。言葉にもできませんでした。景色はどの瞬間で切り取っても、多様な色のまま調和していて、ただ美しく、そこにありました。
その揺らぎを残したくて、固めに練ったアクリル絵の具で凹凸をつけ、色を何重にも重ねました。光の当たり方で、見え方が変わるように。
今日もこの景色は、あの山にあります。水晶岳に限らず、どこかの稜線で、同じように夜が明けている。街の暮らしで、視界も気持ちも閉じてしまいそうなとき、この絵が、眠った五感を呼び起こし、世界の側から自分の現在地をとらえ直すための、小さな窓になれば幸いです。
■背景となった登山記録:https://yamap.com/activities/41856297
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・カテゴリー:絵画
・サイズ:72.7 × 28.4 cm ※作品本体サイズ
・素材/技法:水彩紙、アクリル絵の具、モデリングペースト
・制作年:2026年
・エディション:1点物、ユニーク
・額装:あり
・サイン:あり
・作品証明書:あり
・発送までの日数:2~3週間 ※ご注文後に額装と配送を手配するためお時間をいただきます。
・発送元地域:東京都
・登録日:2026/10/11
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Mt.Afroの作品は、自然との対話から生まれます。私は、制作の源泉である山岳環境を次世代へ引き継ぐため、売上の一部を環境保全団体へ寄付する取り組みを行っています。
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北杜山守隊 | 未来へつなぐ、みんなの山
https://hokuto-yamamoritai.org/
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